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林業のまち、文化的景観を守り伝えるセミナーの開催案内

マチビトキタルメンバーの市原正人のまち再生会社「ナゴノダナバンク」が、「杉のまち」で知られる鳥取県智頭町の重要文化的景観を守るためのセミナーを開催します!

名古屋市円頓寺商店街をはじめ、全国各地でまち再生に携わる市原の技を直に学べる機会です。 #移住定住 #鳥取で事業始めたい #まちづくり に興味のある方はぜひ、ご参加ください。

応募条件:まちの再生に興味や情熱がある人、移住定住を考えている人、智頭・芦津で起業したい人、面白そうと思った人。

応募方法:応募フォームよりエントリー

参加費:無料

※智頭町の重要文化的景観について・・・
中国山地を背景とした山間地において,江戸時代から続く人工林とその森林に囲まれた山村集落,旧街道から成る林業景観である。樹齢約350年と伝わる慶長スギと名付けられた大木が現在も残っている。江戸時代に山林の減少が原因とされる大洪水や飢饉(ききん)などの被害が相次いだため,鳥取藩の管理のもと災害対策と産業振興としてスギの植林が盛んに進められた。智頭の林業にとって最も重要であったのが,積雪地帯であるこの地に生息していた天然スギを利用して明治期において育苗技術が確立されたことであった。この技術確立により,明治期に植林された100年を超えるスギ人工林が豊富に残っており,その後の大正時代から戦後の造林期の植林も多い。また,林業を生業として暮らしてきた芦津(あしづ)集落は茅葺(かやぶき)民家や土蔵などが多く現存し,集落を取り囲む森林は,林業集落ならではの景観を形成し,森林資源で財を得た石谷(いしたに)家(け)住宅を中心とした宿場町も当時から現在に至る往来の面影を残す歴史的景観を形成している。さらに木材の運搬手段とした千代川,森林鉄道,旧街道も往時の生業の姿を垣間見ることができる。このように林業という中心的産業を通じて,森林・山村集落・宿場町・流通往来景観など多様性に富んだ景観が形成され,我が国における中山間地における造林の典型的な林業景観として重要である。
(文化庁 国指定文化財等データベースより)

「智頭の林業景観」は、参勤交代の宿場町として栄えた「智頭宿エリア」、広大な財産区有林を有する智頭町随一の林業集落である「芦津集落エリア」、智頭林業発展の礎となった「東山・沖ノ山エリア」が現在選定されています。
林業の長い歴史の中で形成された、「山村集落と周辺の人工林」(芦津集落エリア)、「林業で栄えた宿場町と周辺の山林」(智頭宿エリア)さらに「天然スギと広葉樹林広がる中山間地」(東山・沖ノ山エリア)は、日本が誇る重要な文化的景観であり、国土の70%が森林の森林大国日本において、智頭町は唯一、「林業景観」として国の重要文化的景観に選定されています。
 智頭町では、町全域が林業を核として形成された文化的景観であると捉えており、今後も選定エリアの追加を目指しています。

※ナゴノダナバンクとは・・・
通称ナゴバン。名古屋の円頓寺商店街の空き店舗対策から始まった、まちの魅力を考えて形にすることに取り組むまちづくり会社です。
https://nagoban.com/

市原 正人

1961年名古屋生まれ。1995年歴史的な街並みが残る四間道の町家再生をきっかけに円頓寺商店街を中心に那古野エリアのまちづくりを始める。2009年空き家・空き店舗対策を行うナゴノダナバンクを発足し、現在は他地域のまちづくりを行い那古野地区との地域間連携に取り組む。文化財の民間活用、地域産業・食の振興なども手掛ける。